Talking About Music

音楽について感じたこと、考えたことを綴っています

Jakob Bro / Balladeering

balladeering.jpg

1. WEIGHTLESS

2. EVENING SONG

3. VRAA

4. STARTING POINT/ACOUSTIC VERSION

5. GREENLAND

6. TERRACE PLACE

7. SORT

8. STARTING POINT / ELECTRIC VERSION

Jakob Bro(g)

Bill Frisell(g)

Lee Koitz(as)

Ben Street(b)

Paul Motian(ds)

Label; Loveland, LLR011

Recorded at Avater Studios, NY on September, 2008

デンマークのギタリスト、ヤコブ・ブロが考えるバラッド作品です。

私はボーナスDVD目当てで、CD+LP+DVDのバージョンを買いましたが、DVDの方は後で"Weightless"として単体で発売されています。

ブックレットもついていて結構豪華な造りです↓

weightless.jpeg

ただしPAL方式なので、国内向けのプレイヤーでは再生出来ないかも知れないです。

DVDの方は、本作"Balladeering"が出来るまでを追った作品ですが、編集が非常に良くて、こういったレコーディングのドキュメンタリーってあまり無いので、「こんな風に録っていくんだ」とついつい見入ってしまいます。

2日間で各6曲の計12曲をレコーディングし、2日目にリーコニッツが登場。

それまでは地元デンマークのミュージシャン、NYでベン・ストリート、ビル・フリーゼルと少しリハを行っています。

またレコーディングの前にNYの楽器屋に立ち寄って、エフェクターを買って行き、

店主「これからギグかレコーディングかい?」

ブロ「そう、アヴァターでレコーディングだよ。」

  「ビル・フリーゼルとかポール・モチアンとか、ジャズレコーディングだよ。」

店主「すごいね(あまり解ってなさそう・・)。」

またM4の"STARTING POINT/ACOUSTIC VERSION"は、ビル・フリーゼル強ってのお願いで、ギタービルダー、Ken Parkerの新しいアーチトップを2人で演奏しています。

ブロは大先輩からのお願いで少し苦笑い気味でしたが(笑)、ほんとスゴい良い音出してます。

フリーゼルも満足気です。

そしてリー・コニッツ登場。

レコーディング前から各自がブースの中で録音する事にまず文句。

モチアンがハグをしてなだめます。

そして、取り出した1945年に初めて買った150ドルのサックスの話をすると、何故かモチアンが大爆笑(どうやら150ドルっていうのが気に入ったようです)。

途中、上のフロアでジョン・パティトゥッチとブライアン・ブレイドとレコーディング中だったジョー・ロバーノが立ち寄ってきて、スウィング作品を録音中と聞いてコニッツが一言、「俺達はこれからバラードをやるんだぜ」

リー・コニッツの口がいい感じに悪くて、面白いです。

それにしてもそれぞれがほんとに素晴らしいミュージシャンで、見ていてもついつい笑顔がこぼれてしまう作品でした。