Talking About Music

音楽について感じたこと、考えたことを綴っています

Ted Greene / Solo Guitar

solo guitar

1.Watch What Happens

2.Medley: Summertime/It Ain't Necessarily So

3.Danny Boy (Londonderry Air)

4.Send In The Clowns

5.Ol' Man River

6.They Can't Take That Away From Me

7.Just Friends

8.Certain Smile

Ted Greene (g)

Label; Art of Life, AL10112

Recorded in 1977

ジャズギターにおけるソロ作品の金字塔と言えば、Joe Passの"Virtuoso"やGeorge Van Epsの"Soliloquy"等が思い浮かびますが、Ted Greeneの"Solo Guitar"もその一つとして挙げられると思います。

本作は1977年の録音ですが、自身のリーダー作は本作のみという事もあって、

日本ではかなりマイナーな存在である事は否めません。

(サイド作としてはJohn Pisanoの"John Pisano's Guitar Night"等がありますね)

しかし、海外では結構メジャーなギタリストのようで、

その原因は一冊の本にあります。

Chord ChemistryChord Chemistry
(1981/06)
Ted Greene

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それは"Chord Chemisty"という本で、かの有名なプログレッシブ・メタルのバンド"Dream Theater"のギタリスト、John Petrucciも絶賛したそうですが、一言で言えば「コード辞典」です。

全体的にダイアグラムが多いですが、タブ譜は無く、

決して「読者受けを狙った内容」では無く、少し取っ付きにくい感じはありますが、和声というものにおけるギターの可能性を追求した素晴らしい本です。

さて本作ですが、この手の作品(Earl Klughのソロギター作品など)には必ず

1人で演奏しています(オーバーダブはしてません)」という注意が必要です(笑)

Joe Passの場合はメロディに対してテンションが多かったりしますが、

Greeneの場合はRockやR&Bのバンドも経験している事もあり、

もの凄いシンプルであったり、

また、ハープ奏法やウォーキング・ベース・ラインとメロディを同時に弾くスタイル等は

正に職人のようです。

彼のコードに対する造詣には感服です。

Solo GuitarSolo Guitar
(2004/01/01)
Ted Greene

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