Talking About Music

音楽について感じたこと、考えたことを綴っています

Kurt Rosenwinkel / East Coast Love Affair

1.East Coast Love Affair

2.All Or Nothing At All

3.Turn Out The Stars

4.Pannonica

5.Lazy Bird

6.’Round About Midnight

7.Little White Lies

8.B Blues

Kurt Rosenwinkel(g)

Avishai Cohen(b)

Jorge Rossy(ds)

Label; Fresh Sound New Talent, FSNT016

Recorded at Small’s club in N.Y.C. July 10&24,1996

名門ジャズクラブ、Smallsでのライブ録音との事であるが、オーディエンスの声とかは排除されている本作(ずっとスタジオ録音だと思ってた・・)。

アヴィシャイ・コーエンとホルヘ・ロッシーの強力なバックでの録音です。

カート自身は独特なタイム感を持っているので、これを伝統的なバップが好きで、8分音符が綺麗にはまっていないとイヤ、という人には「スイングしていない」と嫌われるかも知れないですね。

しかし、カートの場合は現在に至るあらゆるメソッドが凝縮されたような洗練さを備えており、ラディカルさが故に、様々な批判は致し方ないと思います。

さて、本アルバムで特に気になったフレーズは、ALL OR NOTHING AT ALLのベースソロ後のアルペジオフレーズです。

殆ど進行通りなので、特にどうこうというわけでは無いのですが、最近良くこの歌い方が耳に残ります。

またAmに戻るところでのインターヴァリックな下降ラインも、カートならではという印象を受けます。以下はその箇所を採譜したものです。

カートの場合、2度マイナーが続くところで、必ずと言ってよい奇数割りのフレーズが出てくるのですが、こちらはまた後日記載します。