Talking About Music

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Kurt Rosenwinkel's Pentatonic

少し前に話題になった、カート・ローゼンウィンケルがワークショップで行ったペンタトニックについて、今更ですがコピーしてみました。

ペンタトニックは、その名の通り5つの音を使ったスケールで、メジャー・ペンタトニックとマイナー・ペンタトニックの2種類あります。

メジャー・ペンタトニックとは1,2,3,5,6度の音を使ったもので、マイナー・ペンタトニックはその平行調マイナーになります。

Cのメジャー・ペンタトニックですと、C,D,E,G,Aとなり、マイナー・ペンタトニックですと、C,Eb,F,G,Bbとなります。日本の民謡なんかでも使われていて、「ヨナ抜き音階(4度と7度を抜いた音階)」とも言われていますね。

ペンタトニック・スケールというとロック音楽に顕著ですが、コンテンポラリー・ジャズでも欠かせないものですね。

特にマイナー・ペンタトニックは、ギターだとポジションが見やすいこともあり、かのマイルス・デイビスも「ギターはブルースを演奏するのに最も適した楽器だ」みたいなことを言ってたと思います。

またペンタトニックの場合は、単音で弾いても非常にコード感が感じられて、さらにモチーフも作りやすいのが利点だと思います。

カートが演奏していたのは、Ebのマイナー・ペンタトニックから全音で上がっていくコード・プログレッションで、途中9thや6th、アルペジオも織り交ぜていますが、転調への繋げ方がとてもスムーズですね。

カートはこういったのをもの凄いスピードでやるから驚きです(汗)

あとボストンの重鎮、ジェリー・バーガンジィ(Jerry Bergonzi)の「インサイド・インプロヴィゼイション・シリーズ」から出ているペンタトニックについての教則本はかなり徹底していると思います(このシリーズはどれもそうですが・・)。

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