Talking About Music

音楽について感じたこと、考えたことを綴っています

Nickelsen Trio / Mis En Bouteille A New York

nickelsen trio

1. PARIS

2. AGAIN

3. 147

4. JAZZ

5. WILD FLOWER

6. I DON'T REMEMBER

7. KILLER SERIALS

8. HIDE NO SEEK

9. LIMEHOUSE BLUES

Steinar Nickelsen(org)

Lage Lund(g)

Ari Hoenig(ds)

Label; Calibrated, CALI1040

Recorded at Peter Karls Studios, Brooklyn, N.Y. on May 8th, 2006

デンマーク出身のオルガン奏者、Steinar Nickelsenがニューヨークのコンテンポラリーで活躍するミュージシャンと共演したオルガントリオ作です。

今まで数あるオルガントリオ作を聴いてきましたが、これは私の中ではかなり上位にランクインする作品ですね。

収録曲はジャズのよくあるスタンダード曲の進行をもじったようなものばかりで、M8はラージュ・ルンドの「Romantic Latino」に収録されているBlue Bossaとイントロ、コードワークが全く一緒です(笑)。

Lage Lundはバークリーを卒業後にジュリアード音楽院に初めて創設されたジャズギター科の1期生として入学し、その時師事していたのがピーター・バーンスタインだそうですね(ピーターのインタビュー記事ではその時もう一人ギター科の生徒が居たそうなのですが、果たして誰なんでしょうね??)。

Peter Bernstein自身もMelvin Rhyne, Sam Yahel, Larry Goldingsなどなど、数あるオルガン作品を残しております(中でもSam Yahelの"Trio"は最高ですね)。

ピーターは4度堆積のヴォイシングを好みますが、Lageの場合はクラスターを多用したヴォイシングを用いていて、コンピングを聴いていても非常にいい気分になります。

これはちょっと腰を据えて、じっくりと聴き込みたい作品ですね。