Talking About Music

音楽について感じたこと、考えたことを綴っています

Tim Miller / Trio 2

trio 2

1.Electric

2.By the Sea

3.Elements

4.Flying

5.Night Sky

6.Arc

7.Thread

8.Grey to Blue

9.Trace

10.Drop Of Ink

11.Recall

12.Open

Tim Miller(g)

Joshua Davis(b)

TaKe Toriyama(ds)

Label;Avenir Records

Recorded at The Kitchen Recording Studio, Chelmsford MA, 2007

バークリー音楽大学で准教授も務める、ティム・ミラーのトリオ第2作目です。

イメージとしては、ポスト、アラン・ホールズワースのような印象を受けますが、彼は同大学で同じく教鞭を執っている、Mick Goodrick(ミック・グッドリック)と共著で"GMC(Generic Modality Compression)"というコンセプトを打ち出していて、以前Amazonで安かったので購入したのですが、未だ余り手を付けていません。

ジョンスコが後ろのレビューで「付属のCDを聴くのが大好きだよ!」と言っているのですが、正にその状態でとまってます(笑)。

これは、基本的な7音音階において、最初のルートを除いた6音を使うと、Triad,7th no 5,7th no 3, sus4, Clusterの5つのファミリーが出来て、それらをさらに2つ掛け合わせ、各コードに当てはめるという、新しいコンセプトなのです。

例えばKeyCにおいて、Cmaj(#11)でのTriad/Triadの組み合わせでは、D, Emの2つのトライアドを使い、DmではEm,F、G7(alt)ではAbm,Bbmのトライアドと言う具合に、シンプルではありますが、これだけでさらに上のテイストが味わえます。

このような組み合わせが残り9つあります(やった!と喜びたいところですが、これを使いこなすには相当な訓練が必要です)。

彼のシングルラインも、このような1つのコードに於ける限界的なハーモニーの代理を想定しているものだと思います。