Jesse Van Ruller / Silk Rush
1.Silk Rush
2.Here Comes The Sun
3.Amsterdam
4.Vienna Night Express
5.The Ruler
6.Have A Heart
7.Circles
8.M.M.
9.The Secret Champ
Jesse van Ruller(g)
Henk Meutgeert(cond)
Joris Roelofs(as,ss,cl,fl)
Jorg Kaaij(as,fl)
Simon Rigter(ts)
Sjoerd Dijkhuizen(ts,cl)
Juan Martinez(bs,b-cl)
Jelle Schouten,Ray Bruinsma,Rini Swinkels,Ruud Breuls,Jan van Duikeren(tp,flh)
Jan Oosting,Jan Bastiani,Hansjorg Fink(tb),Martin de Kam(b-tb)
Peter Beets(p)
Frans van Geest(b)
Martijin Vink(ds)
Label; 55 Records, FNCJ5526
Live at the Bimhuis, Amsterdam on March 2, 2008
オランダを代表する名門ジャズ・オーケストラ、"Jazz Orchestra of Concertgebouw(ジャズ・オーケストラ・オブ・コンセルトヘボウ)"が、同国を代表するギタリスト、ジェシ・ヴァン・ルーラーをソロイストに、また彼のオリジナル曲を演奏したライブアルバムです。
このJOC(Jazz Orchestra of Concertgebouw)は、バンドリーダーである、ヘンク・ムトーヘルトがニュー・コンサート・ビッグバンドとして活動していたものが、オランダのアムステルダムにある歴史的なコンサートホール、コンセルトヘボウのディレクターに認められ、この名前を受け継いだもので、ジェシ・ヴァン・ルーラーは1997年からこのビッグバンドのレギュラーギタリストを約12年間務め、2009年に退団している。
彼の見解としては、ビッグバンドに於けるギタリストの役割は微妙(笑)との事で、なぜなら基本的にギターパートは設けられておらず、アレンジャーとしてもギターは殆ど後回しになっており、いくら凝ったテーマアレンジであっても、ギター用の譜面が用意されていないから、どう弾けば良いのか頭を抱える事もあったそうです。
あとは各ソリストが演奏しているバックで、フレディー・グリーンのようにリズムを厚くするための所謂四つ切りを演奏するくらいで、その中に楽しみを見いだせれば良いのでしょうが、ジェシ・ヴァン・ルーラーの場合はきっとそうではなかったようですね。
実際に次のプロジェクトとして、チェンバー・トーンズ・トリオが軌道に乗り出した次期でもありましたから、流れとしては退団するしか無かったようですね。
ジェシ・ヴァン・ルーラーはその卓越したテクニックも見事ですが、実はオリジナル曲の完成度も非常に高いと思います。
特にデビュー作に収録されている"Vienna Night Express"は、彼の中では一番好きな曲ですが、こちらのアレンジも非常に良く出来ていると思います。
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ビッグバンド+ギタリストの作品は他で言うと、"Kurt Rosenwinkel / Our Secret World", "John Scofield with Metropole Orchestra(Vince Mendoza)/ 54", "Wes Montgomery / Movin' Wes", "Terry Smith / Fall Out"などがオススメです。