Talking About Music

音楽について感じたこと、考えたことを綴っています

John Abercrombie & Andy LaVerne / Nosmo King

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1. I Hear A Rhapsody

2. Waltz For Debby

3. I Loves You Porgy

4. Blue Cycle

5. Silver's Serenade

6. John's New Waltz

7. Babes w/Babies

8. My Man's Gone Now

9. Nosmo King

10. Never Never Land

11. Softly As In A Morning Sunrise

John Abercrombie (g)

Andy LaVerne (p)

Label; SteepleChase, SCCD31301

Recorded in December, 1991

本作のレーベル、スティープルチェイスを始め、他でも幾度となく共演している盟友、ジョン・アバークロンビーとアンディ・ラヴァーンのデュオ作です。

本作ではM4,7,9のアンディ・ラヴァーン曲と、M6のジョン・アバークロンビー曲以外は全てスタンダードで構成されています。

ギターのジョン・アバークロンビーは、本作以外でもMarc Coplandや、ピアノ以外ではギターのRalph Towner, John Scofield, John Basile, Joe Beck, Frank Haunschild、ベースではDon Thompsonなど数々のデュオ作を残しています。

彼はビル・エヴァンスジム・ホールの名盤"Undercurrent"で、ジム・ホールがやってのけた「ハーモナイズド・ベース・ライン」にインスパイアされたとしながらも、フレディ・グリーンのような4つ切りや、全てのビートは追わず、ベースラインに適度なスモール・コードを織り交ぜるアプローチをとっています。

ピアノのアンディ・ラヴァーンとはバークリー時代からの親友らしく、今も近所に住んでいるという(笑)事みたいですが、彼については、「バンドで演奏しているのと変わらないフル・サウンドで弾いてくるタイプで、とても安心感がある」とアバクロは評価しています。

編成が小規模になると、どうしても気になるのが音の厚みです。

こうなると、どうにかして音数を増やして、その場のスペースを埋めようとしてしまい、結果的には悪い方向に行ってしまうのですが(笑)、音数が少ない中でもしっかりとビートを出し、またそれに負けないくらいの厚みが出せるのは見事ですね。

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マーク・コープランドとのデュオも良いですね!