Talking About Music

音楽について感じたこと、考えたことを綴っています

John Scofield / Jazz-Funk Guitar (Alfred's Artist Series)

Jazz-Funk Guitar (Alfred\'s Artist Series)Jazz-Funk Guitar (Alfred\'s Artist Series)
(2005/01)
John Scofield

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以前にリリースされていた2本の教則ビデオを1つにまとめた、John ScofieldのDVDです。

本作ではDennis Chambers(ds)、Gary Grainger(b)、Jim Beard(key)のカルテットによる演奏と、(「WABASH」、「PICK HITS」、「MAKE ME」「LOUD JAZZ」「THE NAG」「TIME MARCHES ON」「TRIM」「BLUE MATTER」「CISSY STRUT」)と、インタビュアーによる質問に応えるという構成になっていて、リージョンオール、またトランスクリプションを収録したのブックレットが付属しています。

内容としては、音楽的な背景から始まり、Jim Hallなどのコピーをしたという話からバークリー音楽大学への進学、またMiles Davisのバンドに参加した話などから、具体的な奏法や、オリジナル曲の具体的な構成や、どのようなスケールを想定してソロをとっているかまで話が進んでいきます。

最初の方ではダイアトニックに上昇していく進行の中に、ディミニッシュを挟み、ギターのGとB弦上で上昇していくアプローチを披露し、やはり彼の中には次のコードへ移る時に常にディミニッシュが鳴っているのだと実感しました。

あと単純なアルペジオでも、ひと度ジョンスコが演奏すると、それはそれは魔法がかかったかのようにグルーヴします(スゴい・・)。

日本のジャズギタリストの布川俊樹さんも、ジョンスコのクリニックなどを観て「方向性が完全に変わった」とかいう事を言っていたと思うのですが、その気持ち分かります(笑)

これらの合間に"Body and Soul"や"All The Things You Are"などもソロで演奏しているのですが、タイム感が絶妙です。(こういったところが、Kurt Rosenwinkelなんかに繋がっていくんだな〜と思いました)

以下、本作に手録されているGeorgia On My Mindの映像です↓

同曲は彼のリーダー作"That's What I Say : play the music of RAY CHARLES"で、ガットギターによるソロ演奏が収録されていますが、BセクションのSusを効かせた7thコードのアイデアなどはそのままなんだな〜と思いました。

これはかなりオススメな内容です!!